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by 切腹ザムライ  at --:-- |  スポンサー広告 |   |   |  page top ↑

緑の湯

お風呂に入ることで

彼女のなかの言葉が溶け出していく


それとともに 彼女の認識のなかでの僕への輪郭も

どんどんにじんでいった

彼女は 僕を言葉でくみ上げて

言葉まみれの僕を 「僕」として認識しているから


彼女の核がすけてみえる


そこに反射する言葉でできた「僕」


言葉僕の中心に残っているのは

「女の子は手にいれるまでが楽しい」というフレーズ

それは・・僕がはいた言葉じゃないのに

ちゃんと伝聞形で伝えたのになぁ・・・

彼女のなかでの僕を形づくる真ん中に

それがあって




「月一くらいで逢うのがちょうどいい

それが恋愛を長持ちさせる秘訣」

というフレーズが 彼女の中の言葉僕から

このお湯のなかに溶け出して消えた



言葉で思考し

哲学模様の螺旋階段を

ただひたすらに降りていく彼女を見て

僕は昔の自分を思い出した


螺旋階段を下りていた頃の

賢いつもりで苦悩し続けていた僕を・・・



螺旋階段のところどころに置かれたソファ

そこには

「今日から生まれ変わった」

「今こそ 飛べる瞬間だ」

といったアッパーな言葉が刻まれていて

ずっと降りてきた階段の答えが見つかったような

ハイテンションでの二日間を終え

また 彼女は下りだす



このお風呂が溶かす言葉

言葉で形成された僕を 彼女のなかから溶かしだして

その強すぎて美しすぎる「答え」から

はみ出した部分を取り戻そう

ワンフレーズに納まりきれなかった僕を・・・



螺旋階段を溶かして

僕ときみは 感覚で混ざり合う



この植物のように

言葉の前に 思考の前に

僕らは ただ 「ある」ということを思い出すんだ



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by 切腹ザムライ  at 10:44 |   |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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