「あれ?今日から入ったんだって?」
「はい、よろしくおねがいします」
「じゃあさ、まず一回、自分でメールつくってみて」
「はい・・・えっと
タイトル:はじめまして
本文:私、マキって言います。歳は19です、まずはメールから親しくなっていって、どこかに遊びにいけたりしたらいいなって思います。よろしくおねがいしますこんな感じですか?」
「うーん、まぁ、普通のメールだったらさ
これでいいんだけど・・・出会い系のサクラっていうのはさ
もっとね、強いメールをうたなきゃいけないわけ
特にタイトルが大事で、客はさ、本文を読むために
200円かかるの。だからさ
客としては、できるだけ本文を読みたくないんだよ
そこを、いかに読ませるメールをうつか、っていうのが
サクラの腕だから
ちょっと見てて、こんな感じ
タイトル:もうっ、もう・・・おっぱいがっ、おっぱいがあふれちゃうの
いますぐしたい!来て!!場所はどう?こんな感じでさ、まぁ、普通に考えたらありえないんだけど
でも、客は馬鹿だからさ、こういうのを欲しがってるんだよね
でさ、ポイントはココね、この、タイトルでは必ず
文章を途中で切るってところ、ココが一番大事だから
このタイトルでこの切り方だとさ、本文開けば、もう
場所が書いてあってさ、そこに行けばすぐエッチができる!
みたいなふうに見えるでしょ?
そんな感じの強いタイトルを書かなきゃ削れないよ
客のポイントをどんだけ削れるかっていうのが
サクラのレベルだからね」
「はぁ、すごいっすね・・・でも
このタイトルだと 本文で場所書かないと
客にあやしまれません?」
「あぁ、こういう場合はね
こうやって逃げるのよ
タイトル:もうっ、もう・・・おっぱいがっ、おっぱいがあふれちゃうの
いますぐしたい!来て!!場所は
本文:どこでもいいの
ホテルでも・・・あなたの家でも・・・
エッチするのに、場所なんて関係ない、そうでしょ?ねぇ・・はやく、はやく、私の・・・あふれちゃうよ、ねぇ、おっぱいが・・・もう、あぁ・・・あぁ。来て・・・くれないんですか?これで客大喜びだから」
「すごいっすね笑。山崎さんはもうこの仕事
けっこう長くやってるんですか?」
「そうだね、もう、一年くらいかな
まぁ、ここじゃあ長いほうかもね
一晩で最高2万削ったことあるしね
二万ポイント削るってことは、僕一人で
客に20万円使わせたってこと
一晩でだよ?すごくない?
あとね、静岡の客を エロメールで
東京まで呼び寄せたこともある笑。
はやく来て
私の・・・顔にかけて
もう・・今すぐかけて欲しいの・・・
あなたの白いので・・・私の顔を、べちゃべちゃにしてくれませんか?て言ったら、大喜びで、夜中の一時に高速にのって
東京に三時くらいについて
それから五時間ひっぱって 朝の八時に
やっとだまされてることに気づいたからね笑。
ホント、客はすげー馬鹿だから
ほら、見て。こいつなんかこのサイトで280万円使ってるってこと
ここの金額が、コイツの馬鹿度数だから
この馬鹿度数が高いヤツには、ホントに
すげーありえないメールをうたなきゃダメ
このサイトのノリになれきってるからね
普通に はじめまして、 とかじゃあ見向きもしないからね
こういうヘビーユーザーは」
「280万!え、このサイトで
絶対出会えないのに、そんなに金使ってるってことですか?
うわぁ・・・ちょっと、ひきましたわぁ、今
山崎さんは・・・なんていうか
胸とかは痛まないんすか?」
「うん、全然
だってだまされるほうが馬鹿なんだしさ
それに、こいつらは 僕らが遊んでやらないと
誰も遊んでくれないわけだからね
現実だとさ
女の子が強くなりすぎてて、しかも
待ち専門で、心も複雑でしょ?
女の子と恋愛するのとかって、すごく難しいわけよ
彼らにとって、ね
そんな人たちにさ、
イージーに出会える人もいるんだ
ここだったら 俺達にも恋愛ができるかもしれないって思わせてあげられる
すごい仕事だと思うよ
現実の女の子が 難しすぎて 恋愛できないなら
せめて 夢ぐらい 見せてあげてもいいじゃない
女の子は これから先もイージーにはならないならさ
夢のなかだけでも
俺にも恋愛ができるんだって思わせてあげないとさ
夢がなくちゃ 生きていけない生き物だからね、人間は」
