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by 切腹ザムライ  at --:-- |  スポンサー広告 |   |   |  page top ↑

モラトリアム末期に響く音

「あんなものが音楽だと思うか?

なんだよ アレ。ただ声がいいだけじゃん

なんの表現にもなってねーしよぉ」

「あれが音楽でなくてなんなのよ?誰がどうみても

あれは 音楽 でしょ」

「ふー、あんなのが音楽とはなぁ・・俺が目指してたもんが

あんなふうになっちゃったんだ、あんなやつらによってさ」

「あなたは ただ嫉妬しているだけよ

自分がうまくいかなかった音楽を 彼がまだ続けていられることに」

「はぁっ、そうか、ははっ、そうかもな。

あんな音楽をやって売れるはずもねーのにさ

俺が作ったほうがはるかにマシだったよ、実際。

あのクソヤローをいれなければな、俺のバンドだっていまごろは・・

やっぱあんな奴はバンドにいれるべきじゃなかったんだよ。

まぁ でも ほっとしたよ、今日聞いてみて

あいつがやっているのがあんな音楽で」

「でも 彼は音楽を続けていて、あなたはそれがくやしい

そうでしょ」

「なんつーか、もううんざりなんだよ、しょーもない音楽ばっかさ・・


俺が世界に発信すべきだったのに・・なんでジョンはポールに

ヒロトはマーシーに出会えたのかな

なんで 俺のまわりにはヘタレしかいないのかな」

「あなたがそうやって人を見下しているから

あなたのまわりには誰もいないのよ」

「じゃあきくが 俺のまわりで尊敬できるやつなんかいたか?

皆にせものばっかりじゃねぇか

何一つ表現すべきことなどないくせに

表現しているふりをしてさ」

「まぁ 批評はともかく あなたもそろそろ向き合うべきときなんじゃないの

社会や 未来に。

いつまでも 逃げてはいられないでしょう

あなたに残された最後の財産は 彼女だけなのだから

あなたが現実にしゃべることのできる人間は

もう彼女しかいないのよ。

彼女にあいそをつかされたら

あなたは永遠に こうやって一人でしゃべり続けるしかなくなるわ

あなたの声は もう世界には届かないかもしれない

でも 小さな範囲で話すことはできるはずよ

それに すでに生に対する執着さえ失った今のあなたにとって

彼女は生命線よ 文字通り 生命線なの

これ以上うしなう前に なんとか折り合いをつけることね

その幻想と この現実に」

「金と 彼女を不安にしないことだけを考えて

日々をやりすごし続ける・・俺にできるかな」

「一人でいいとうそぶいて死んでいきたければ どうぞご自由に

いろんなことをずいぶん先延ばしにしてきたせいで

今のあなたには もう 選択肢と呼べるものも

そんなには残されてないのよ それをわかってて」

「可能性は無限だし 今からまた音楽を始めることもできる

そうだろ?」

「今のあなたの生命力では無理よ

なにかを乗り越えるような力は残っていないわ」

「」


そこで僕は思考をやめ、ヘッドフォンを耳にあてる

力をくれよ と


音楽と人生は どちらが今のぼくの近くにあるのだろうか


そんなことを思ってしまい

音楽は また 僕に力をくれる存在から遠くなった


音楽と死と人生は どれが一番 今 ぼくの近くに



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テーマ: つぶやき -  ジャンル: 日記
by 切腹ザムライ  at 11:27 |  ハードコア・ストーリーズ |  comment (2)  |  trackback (0)  |  page top ↑

およげたいやきくん



毎日 毎日 ぼくらは鉄板の上で焼かれて

いやになっちゃうよ

ある朝 ぼくは 店のおじさんと

けんかして 海に逃げ込んだのさ




なぜだろう 身体が動かなかった

あれよあれよという間にドアは閉まり

僕は見知らぬ街を通り過ぎる


いつもの駅でおりる

たくさんの人々

本来の僕があの波のなかを泳いでいくのを横目で見ながら

僕は その駅を見送った



三つほど駅を過ぎたところで迷いは消え

僕は携帯の電源を切った

ネクタイをとり どんどんすいていく電車の座席に座る

反対方面へと向かう電車はあいかわらず満員だ

車窓はどんどん田舎の風景をうつしていく

心が真っ白にあらわれるよう・・

海だ!

僕は迷わず そこの駅で降りた

さっきみえた海まで ここからそう遠くはないはずだ


はじめて泳いだ海の底

とっても気持ちがいいもんだ

おなかのあんこは重いけど

海は広いぜ 心がはずむ



砂の感触 どのくらいぶりだろうか・・

僕は砂浜を見ると 迷わず靴を脱ぎ捨てていた

駆け出す心に追いつこうと 足は徐々に歩を速め

最後には全速力で走り出していた


そういやぁ 学生のころは

毎年一回は海に行くんだ とか言ってたっけなぁ

社会人になって三年目 気づけば全力で走ることもなくなってたんだな

海に向かって ちょっと走っただけで悲鳴をあげた身体に

そんなこと気づかされるなんてな

情けない ははっ

海岸にいた犬に 僕は親近感をおぼえて

なにか餌をあげようと思ったけど

なにも持ってなくて たばこしかなくて

ここでたばこを吸ったらどんなに気持ちがいいだろう と

僕は自由を吸い込んだ


桃色サンゴが手をふって

僕のおよぎをながめていたよ



あんなに毎日長く感じていた一日は あっという間に過ぎて

海に沈みゆく美しい夕暮れを見送ったあとで

僕はようやく 今日が終わろうとしていることに気がついた

電源を切ってあっても 存在感を弱めない携帯電話を

ポケットからカバンの奥へと移し

僕は少し考え そして宿をとった



「いやいや この時期はどこもがらがらですからね

まぁ いつまででも気の済むまでゆっくりしてってください」

ドラマのキャスティングででもあるかのような

雰囲気あるおばあさんにそう案内され 僕は部屋へたどりつく

温泉もあるらしいし おいしい海産物も食べられるそうだ


僕は 温泉でゆっくりしたあと いつもよりかなりはやい夕食の席についた

ほかに客は誰もいなく 食堂となった大広間は

ほぼ僕の貸切状態だった

そしてでてきた料理の豪勢なこと!

これでこの値段だったら 定期的に来てもいいな

目移りしながらも やはり一番の存在感をほこっている

イセエビにまず箸をのばす

なんてしあわせなんだ

僕はすべてを忘れて そのエビを

その自由を口いっぱいにほおばった



「かかったわぁ!!」

ババァが叫ぶと同時に口のなかいっぱいに痛みが走る



いちにち およげば ハラペコさ
めだまも クルクル まわっちゃう
たまには エビでも くわなけりゃ
しおみず ばかりじゃ ふやけてしまう
いわばの かげから くいつけば
それは ちいさな つりばりだった
どんなに どんなに もがいても
ハリが のどから とれないよ




がばっ!そこで僕は目覚めた

身体が汗でびっしょりだ・・遠くでたいやき屋の音がする

はぁ・・なんだ まだ十二時か

ズル休みなんてするもんじゃないな ちょっと寝ていたいから なんて

僕らは永遠に自由になんかなれないんだ と

この夢はきっと そういうことなんだろう

背負って生きるしかない

その重みを 感じなくなるくらいに鍛えるしか


「あ、はい、もうちょっと眠ったらだいぶよくなったんで

今からいけます はい いえ ほんとにだいじょうぶですんで

はい すいません では」


不安を打ち消すように 僕は会社に電話をいれていた

さて がんばるかな



テーマ: 日記 -  ジャンル: 日記
by 切腹ザムライ  at 19:50 |  ハードコア・ストーリーズ |  comment (1)  |  trackback (0)  |  page top ↑

カントリーマァム

少年は カントリーマァムになりたかった


少年は ある日気づいた

カントリーマァムとうっちゃんと所ジョージだけは

嫌いな人がいないんだ
 と

少年はそんな存在になりたかった


小学校のころにひどくイジメられたことと

もしかしたらかかわりがあるのかもしれない


その後 うっちゃんが女性問題等で少し嫌われた

少年はその光景を見て震えた

皆 あんなにうっちゃん好きだって言っていたのに


心変わりする人の顔をみて

少年は話すようになった

相手が望むような言葉を 相手が望むようなタイミングで

それは会話というよりゲームだった

ポイントをかせぎだすそのゲームに

少年のキャラクターは必要なかった


理想の鏡として 少年は皆に好かれた


少年はある日 家族旅行にでかけ お土産を買っていった

差が着かないように気をつけながら

皆のぶんを・・

少年はおもしろみのないお土産選びに気を使い

その月の分のお小遣いをすべてはたいた


少年はどこへでかけるにも 必ずお土産を買うようになった

しかし 皆はそれほど少年にお土産をくれるわけではなかった

少年は必ずメールに返事をし こちらからもマメに送った

しかし 皆は必ずしも返事をくれるわけではなかった


少年は 男になった

気遣いとやさしさで それなりに女性にも人気があった

しかし 恋愛はそう長くは続かなかった

男は24時間休みなく理想の鏡として存在することが

これほど疲れるものだとは知らなかった

恋が 彼にそれを教えてくれた

どんどんわがままになる恋人に付き従い

男は日々を過ごした


だが 恋人を失うのは 決まって男のほうだった

どんなに疲れても 男は我慢した

しかし 女たちは去っていった


その原因の一端として 男は恋人ができても

女友達を減らすことをしなかった

彼はすべての人に平等に 理想の鏡として存在していた

女はそれが我慢ならなかった

もちろん 男のほうがあやまちを犯したというわけではない

ただ 女は 自分が特別の関係であることを感じれないことに

つきあっている意味を見出せなくなるのだった

だったら 友達でいいわ

そう言って 女たちは去っていき

男は そのたびに なぜか少しほっとした


男はカントリーマァムのように皆に好かれようとして

けっきょくは今日も孤独だった



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by 切腹ザムライ  at 22:55 |  ハードコア・ストーリーズ |  comment (1)  |  trackback (0)  |  page top ↑

リベンジ

「おぉ、まぁあがれよ」


「うぃーす、おじゃぁしやぁす」


「で、どうしたのよ、急に」


「うん?あぁ、まぁな、あのさ、こないだネットで見つけて買ったんだけどさ

このアメなめるとちょ~くっさい息が吐けるようになって

おまえんちの壁とかにも ちょっとだけ色とか匂いとか残るらしいのよ


今からここでさ このアメ なめていい?」


「いやだ!!ふざけんなよ、なんだよ、そりゃ!」


「あぁ!?ふざけてんのはそっちだろうがよ、コラ

おまえはさ タバコをすわねぇ俺んちにやってきてさ

あたりまえみてぇにタバコ吸い出してさ

俺がダメだっつったらさ かてぇこと言うなよ とか言ってさ

かまわず吸い続けただろぉがよ コラ

同じなんだよこれも 壁に匂いがついて色がつくんだ

おまえがいつもやってることだろうが この腐れ喫煙者がっ!」


「・・じゃぁ、いいよ、なめれば」


「おぉ、わりぃな、へへっ、ていつもおまえが言う感じね これ

まるで悪いなんて思っちゃねーよ ってのがありありと伝わる

あの口調ね これ 覚えといて

あ、そうそう このアメなめるとさ

タンがすげぇでるんだ

この家 タン壺ある?」


「はぁ?んなもんあるわけねーだろ」


「んだよ、タン壺もねぇのかよ、タン壺くらい用意しとけよ

ったくよぉ 使えねーなぁ」


「知るかよ、んなもん。置いてある家あんのかよ!」


「はぁ?おまえこないだ俺んち来てタバコすいだしたとき

なんつった?

この家灰皿ある?あーあ 灰皿もねぇのかよ

来客用に灰皿ぐらい用意しとけよな


つってさ 舌打ちしながら俺の飲みかけのジュースに灰おとしてさ

あぁ、これ まだ飲んでんの?ごめんよ 飲んでんのかよw

て笑っただろ コラ

俺もそうさせてもらうわ」


そう言って彼は冷蔵庫を開けると

1.5リットルのお茶のペットボトルのなかに

タンをはいた




テーマ: 頑張れ自分。 -  ジャンル: 日記
by 切腹ザムライ  at 00:53 |  ハードコア・ストーリーズ |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

人生で一番大切なもの

「人生で一番大事なものって、なんだと思う?」



「そりゃあ・・・やっぱり愛でしょ☆」


「お金なんていくらあってもむなしいだけだもんね」


「そうそう、愛のない人生に、意味なんてないのよ」



「うわっ、見てちょっとアレ」


「あぁ、怖いこの道・・・

絶対夜一人とかじゃとおりたくないよね」



「なんか、あぁいうホームレスの人って

何するかわかんないし・・・あと

あの臭いのとかって 私 絶対無理で・・

あの匂いがするだけでムカついてきちゃうもん」



「はは、なんかすっぱいのよねぇ~」



「で、なんの話してたっけ?」



「いや、だから、やっぱお金より愛のほうが大事だって」


「そうそう、人生やっぱ愛よ、愛

お金なんていくらあったって

むなしいだけなんだからっ♪」



テーマ: 日記 -  ジャンル: 日記
by 切腹ザムライ  at 11:11 |  ハードコア・ストーリーズ |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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